電車線設備

確立されたメンテナンス手法で、電車の走行を最前線で支える

変電所から送られる電気を電車に供給するための設備を電車線設備と呼びます。電車線設備にはパンタグラフに電気を供給するトロリ線や、それを支持する電化柱などがあり、電車の走行を最前線で支える設備と言えます。

電車線設備のトラブルは、周辺設備を巻き込む大事故につながる恐れがあります。TEMSはICTの活用と目視を組み合わせた検査や至近距離からの細密な検査で、広範囲に張り巡らされた電車線全体の健全化を実現しています。また、現場を知り尽くすTEMSだからできる鉄道会社への修繕計画提案によって、安全・安定輸送の強化にも貢献しています。

検査

至近距離検査

電車のパンタグラフに直接電気を供給するトロリ線をはじめ、電車線の設備全体に対して、軌陸車を使用し至近距離から目視や測定器で細密な検査を行っています。地上からの目視検査では見つけられない電車線設備の詳細な変化も確認しています。

工事

電車線設備取替工事

パンタグラフが集電できる範囲に電車線を保持するための曲線引金具や、電車線と電化柱などの支持物を絶縁するがいしなど、消耗している設備の取替工事を行っています。

自動張力調整装置取替工事

電車線を弛ませることなく一定の張力に保持するための自動張力調整装置にはいろいろなタイプがあり、最近ではメンテナンスが比較的容易な「ばね式自動張力調整装置(STB)」への取替工事が多くなっています。工事には軌陸車やクレーンを用います。

電気・軌道総合検測車によるデータ収集業務

TEMSは鉄道電気設備の検査に利用する検測車に添乗し、データ収集業務を行っています。在来線では電車線設備は年4回、信号設備と通信設備は年2回、新幹線では、数週間に1回走行しています。

新幹線電気・軌道総合検測車「East i」

新幹線の軌道や電気設備を定期的に検査する車両です。トロリ線の摩耗測定や信号設備の機能確認を行っています。

在来線電気・軌道総合検測車「East i-E」「East i-D」

在来線の軌道や電気設備を定期的に検査する車両で、電車型(East i-E)と気動車型(East i-D)があります。電界強度の測定や前方画像データ測定などを行っています。